データレートとは、通信線路で1秒間に送信または受信できるデータ量を示す指標で、単位は bps(bits per second) です。
定義としてはデータレート = 送信ビット数 ÷ 時間となります。(通常、ビットレートとも呼ばれます。)
関連する内容としてシンボルレート(ボーレート):1秒間に送信するシンボル数(baud)がありますが、変調方式によって、1シンボルあたりのビット数が異なります。
■1シンボルあたりのビット数
NRZ:1シンボル = 1ビット → データレート = シンボルレート
PAM4:1シンボル = 2ビット → データレート = 2 × シンボルレート
具体例:
NRZで25 Gbaud → 25 Gbps
PAM4で25 Gbaud → 50 Gbps
データレートが高いほど通信速度は速くなりますが、帯域幅・ノイズ・誤り率の制約があるため、単純に上げるのは難しく、高速通信ではFEC(Forward Error Correction)や等化技術が必須となります。
*FEC(Forward Error Correction)とは、通信で発生する誤りを再送なしで修正する技術

