端子、コネクタの導体部とケーブルとを接続する方法にはいくつかの方法がありますが、現在主流の手法が「圧着」です。
ケーブルと端子を加圧、塑性変形させることで、機械的・電気的な接続をします。
この手法でケーブルと接続される端子を「圧着端子」と呼びます。


圧着端子の加工、圧着工程
圧着端子の半円筒状の構造部にケーブルが挿入されたあと、それぞれの圧着端子に合わせて設計された工具・設備を用いて加圧されます。
規定された形状まで押しつぶされた端子とケーブルは塑性変形し、その反力・残留応力によって機械的・電気的に強固に接続します。
下図は、ローゼンバーガーの車載用同軸コネクタ HFM®のプラグ端子での圧着工程の示しています。

ケーブルと端子を一緒に押しつぶして接合させる単純な仕組みですが、その圧着の形状は上述断面図の寸法の他、ツール形状や圧着時の押圧などにより厳密に管理されます。
また、電線のサイズや素線のタイプによっても、適切な圧着の形状は変わってきます。
良好で高信頼性の圧着品質のためには、使用するケーブルに合わせた適切な圧着端子を選定し、正規の設備で、メーカー推奨値に沿った適切な圧着処理が重要です。
ローゼンバーガーでは電線種に合わせた種々の圧着端子を提供し、それぞれに対して機械的・電気的な評価を行って圧着形状に落とし込んでいます。
ハーネスメーカー様には組立説明書 (Assembly instruction)として組立後寸法含めた詳細情報を提供しております。
