防水コネクタとは


防水コネクタとは、接点部への水や湿気を防ぐ構造を持ったコネクタです。

特に、屋外や湿度が高い環境で使用される機器や装置へ要求されます。

防水性能は、機器・装置と同様にIPコードとして既定され、IP67やIPX6Kなどと表記されます。

IPコードは国際規格 IEC60529や日本産業規格 JIS C0920などで記述されており、IPはIngress ProtectionまたはInternaional Protectionの略語とされます。

また、特に自動車分野ではドイツの規格 DIN 40050 PART 9 も用いられ、高温・高圧水・スチームジェット洗浄の環境下でも影響を受けないよう厳格な基準が設けられています。

IPコードでは防水性に加えて、砂やほこりなどに対する防塵性も表されています。

第一数字が防塵性、第二数字が防水性を示します。

人体に対する保護の内容を示すアルファベットがオプションとしてつけられることもあります。

コネクタの構造には、ゴム製のシールやOリング、特殊な樹脂の封止などが採用され、水の侵入を防止します。

近年では、周辺監視カメラをはじめAD/ADASなどのセンシング機能を担うシステムの普及が進んでいます。

これらは自動車の外装部に配置されることが多いため、厳しい環境下での動作が求めらています。

その中でも防水性能は非常に重要であることから、防水コネクタの需要は急速に高まりを見せており、

自動車業界において不可欠な部品として位置付けられています。

防水コネクタの一例
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監修者

1990年~車載アンテナメーカーである株式会社ヨコオに入社。衛星通信機器の電気設計及びセラミックアンテナ及びフィルターの設計に従事し、その後車載通信機器事業部の電気設計管理職となり主に車載アンテナの開発を遂行。2018年~高周波コネクタ製品のトップシェアメーカーであるローゼンバーガーの日本法人であるローゼンバーガー・オートモーティブ・ジャパン合同会社に転職し、車載通信機器の開発で培った知識を生かし、マネージャーとして各OEM及びTier1へ製品の市場導入サポートを行っています。

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