2025年– date –
-
コネクタ離脱力/抜去力(disengagement/unmating force)とは
コネクタ離脱力(disengagement force)または抜去力とは、嵌合したコネクタを引き抜く際に必要となる力のことです。 この離脱力は、端子の保持力(端子同士が接触している部分の摩擦・弾性力)と、ハウジングやシール部材による保持力の合計によって決ま... -
コネクタ嵌合保持力(connector retention force)とは
コネクタ嵌合保持力とは、プラグとレセプタクル(またはジャック)が嵌合した状態を長期間にわたり安定して維持できる性能を指します。これは「挿入力」や「離脱力」と密接に関係していますが、それらが瞬間的な操作力であるのに対し、嵌合保持力は振動・... -
車載コネクタの遮蔽減衰評価 – Tube in Tube法(三重同軸法)の基礎と実践
自動車の電子システムでは、高速通信を支える車載コネクタにおいてEMC(電磁両立性)性能、特に遮蔽減衰(シールド性能)の高さが非常に重要です。コネクタの遮蔽性能が低いと、ノイズが外部に漏れて他の機器に干渉したり、外来ノイズの影響で通信が乱れる... -
コネクタ挿入力(engagement/mating force)とは
コネクタ挿入力(engagement/mating force)とは、プラグとレセプタクル(もしくはジャック)を嵌合(かんごう)させる際に必要となる押し込み力のことです。 この挿入力は、端子挿入力(ターミナルが相手側の端子に接触する際に必要な力)と、ハウジング... -
ウィスカーとは?コネクタ専業メーカーが対策も含めてわかりやすく解説!
ウィスカ ー(ウィスカ、ウイスカ、ホイスカ、whisker) は、電子部品で見られる不良のひとつです。 金属表面に金属単結晶が自然成長し、ねこのひげ(whisker)のように細く伸びていく現象のことで、電子部品、コネクタでは特に錫(Sn)めっきから発生します。 ... -
RosenbergerHSDt®とは?|HSDインターフェースを利用したSTPケーブル適用高速差動データコネクタ
RosenbergerHSDt®(High-Speed Data twisted pair)コネクタは、長年にわたり自動車業界で標準として使用されてきたRosenbergerHSD®のインターフェース仕様・機構部品をそのまま継承しつつ、車載Ethernetなど1ペアのデータ伝送に最適化されたSTP(Shielded... -
コネクタ専業メーカーが車載同軸コネクタを徹底解説!
車載同軸コネクタとは?|高周波伝送を支える中核部品 同軸コネクタは、高周波信号を同軸ケーブルを介して安定的に伝送するための接続部品です。 中心導体(信号)と外部導体(シールド)を同軸状に配置する構造を持ち、EMC(電磁両立性)に優れ、ノイズに... -
RosenbergerHSD®とは?|自動車用高速差動データ伝送用 標準コネクタ
はじめに:車載RFインターフェースの差動コネクタ標準としてのRosenbergerHSD® 自動車のデジタル化が進み、車内のデータ伝送量はこの10年で飛躍的に増加しました。 複数の車載カメラ、4Kディスプレイ、各種センサー、そして大容量のインフォテインメント――... -
微摺動摩耗腐食(フレッティングコロージョン)とは
まず「微摺動摩耗」とは、嵌合している端子どうしの接点部が微細な振動によって動く、つまり摺動(しゅうどう)することによって、コネクタの抜き差し、挿抜をしていないのにも関わらず接点部のめっきが掘り下げられ、摩耗することです。この摩耗の際に発生... -
オス・メス端子 とは
コネクタは2つのケーブルをつなぎ合わせるために使われる電子部品です。 このつなぎ合わせる際に、一般的には片方が凸、もう片方が凹の形状となって嵌め合わせて使用されます。この場合の凸側をオス(雄, male)、凹側をメス(雌, female)と呼びます。 通常メ... -
圧着端子とは?詳細画像でわかりやすく説明!
端子、コネクタの導体部とケーブルとを接続する方法にはいくつかの方法がありますが、現在主流の手法が「圧着」です。ケーブルと端子を加圧、塑性変形させることで、機械的・電気的な接続をします。この手法でケーブルと接続される端子を「圧着端子」と呼... -
スルーホール(Through-Hole)とは
スルーホール(Through-Hole)は、電子回路基板(PCB)において部品のリード(足)を基板の穴に挿入し、裏面からはんだ付けして接続する方式を指し、通常PCBにはメッキされた貫通孔(Plated Through Hole, PTH)が使われます。表面実装(SMD)とは異なり、...