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ピンインペーストとは
ピンインペースト(Pin-in-Paste、別名:Through-hole Reflow)とは、スルーホール部品(ピン付きコネクタなど)をリフローはんだ付けで実装する手法です。 従来、リード付き部品はフローはんだや手はんだ工程で実装していましたが、この技術を用いること... -
リフローハンダ(リフローはんだ付け)とは?
リフローハンダ(Reflow Soldering)とは、電子回路基板(PCB)上に塗布したはんだペーストを加熱して溶融させ、部品と基板を電気的・機械的に接合する実装方法です。 大量生産に適しており、SMT(表面実装技術)の標準的な工法であり、ECU・センサ・カメ... -
VSWR(電圧定在波比)とは
VSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)とは、高周波伝送路においてインピーダンスの不整合により発生する反射波の大きさを表す指標です。 理想的な伝送環境では、信号はすべて負荷に吸収され反射が発生しませんが、コネクタやケーブル、基板... -
リーク電流(Leakage Current)とは
リーク電流(Leakage Currentまたは漏洩電流)とは、本来電流が流れてはならない絶縁部分や非導通状態の回路・端子間に、意図せず電流が流れてしまう現象です。 電流は微小ながらも、電子回路の誤動作や感電リスク、EMCトラブルの原因になるため、電気安全... -
Power over Coax(PoC)とは
Power over Coax(PoC)とは同軸ケーブルに電源を重畳して、信号と電源供給を同時に行う事で別途電源用のケーブルを設ける必要をなくした伝送方法です。 適用分野 PoCは自動車や産業機器で採用されていますが、車載用途ではナビゲーション用GPSアンテナ等... -
FAKRAコネクタの詳細解説|自動車の標準RFインターフェースコネクタ徹底解説
はじめに|車載RFインターフェースの標準としてのFAKRA 現代の自動車には多数のセンサーや通信機能が搭載されており、それらを接続するコネクタの性能や信頼性も年々高度化しています。 FAKRAコネクタは車載向け高周波(RF)信号伝送用として開発され、現... -
FAKRA miniとは?インターフェースの分類と選定時の注意点
車載カメラ、レーダー、IVI、V2X通信といった高速伝送系統の拡大に伴い、「FAKRA mini(またはmini FAKRA)」コネクタの採用が自動車業界で急速に広がっています。 従来から多用されてきたFAKRAコネクタは、その堅牢性と信頼性で高い評価を得てきましたが... -
同軸ケーブルとは?車載高速伝送の基盤を支える伝送メディアの基礎と選定ポイント
はじめに:なぜ今、同軸ケーブルが注目されているのか? 車載ネットワークが「映像」「センサ情報」「インフォテインメント」など多様化・大容量化するなかで、高周波帯域の安定伝送が求められる場面が増えています。 とりわけGMSLやFPD-Linkなどのシリア... -
多極コネクタとは?車載用設計で押さえるべき基礎知識と選定の実務ポイント
車載通信の高速化・多様化に伴い、コネクタに求められる要件も大きく変化しています。 従来は単一信号や電源の伝送に特化した単極コネクタが中心でしたが、最近では複数の信号線や電源を一体化して扱える「多極コネクタ(multi-pole connector)」が主流に... -
STQケーブル(Shielded Twisted Quad/Shielded Star Quad)とは
車載用のSTQ(Shielded Twisted Quad)ケーブルは、2006年にローゼンバーガーと欧州主要自動車メーカーと共同で定義・開発した、4芯スタークアッド構造のシールド付き差動ケーブルです。 STQは 4 本の導体(=2ペア差動線)を十字状により合わせ、互いの磁... -
UTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブルとは?
UTP(Unshielded Twisted Pair)は、シールドを持たない2芯のツイストペア線です。 ツイスト(より合わせ)構造により、差動信号が外来ノイズを打ち消し合うことで、一定のEMC性能を確保しています。 ISO 19642(車載ケーブル規格)でもシールドの有無を問... -
STP(Shielded Twisted Pair)ケーブルとは?
STP(Shielded Twisted Pair)は、シールド(導電性フォイルや編組)を持った2芯のツイストペア線です。 ツイスト構造が本来もつ外来ノイズキャンセル効果に加え、シールドが電磁波を遮へいするため、10 Gbps級までの高速差動信号でも厳しい車載 EMC 規制...